ロシアの民族主義政党「祖国」の指導者で実業家、ドミトリー・ロゴージン氏はツイッターで「楽天主義者は英語を学び、懐疑主義者は中国語を学ぼうとする。そして現実主義者はAK-47(ミハイル・カラシニコフが製造した自動小銃)の使い方を学ぶ」と述べている。
英語は国際言語として世界で活躍するためには必修の言語だ。未来に楽天的な人間は英語を学んで世界に飛び出そうとするが、中国が世界第2の経済大国に躍進したきた今日、中国語を学ぶことが大切となってきた。
しかし、現実の世界を見るならば、いつ大国間で戦争が発生するか分からなくなってきたから、自己防衛のために旧ソ連製カラシニコフの自動小銃の扱いぐらい知らなければならない、といったロシア愛国者のメッセージだろう。
東西欧州を分断した冷戦時代は終焉し、自由に世界を行き来できる時代が到来したと喜んだのも束の間、21世紀に入って、未来への黄金の見通しは次第に変色し、2015年夏以降の中東・北アフリカからの大量の難民・移民の欧州北上に直面すると、冷戦時代に切断した“鉄のカーテン”を再び持ち出す時間もなく、欧州では国境線の管理強化に乗り出す国が増えてきた。
同時に、反難民、外国人排斥運動が台頭し、イスラムフォビアも席巻。その一方、大国間で軍備拡大の動きが加速してきた。`第2の冷戦時代`が到来した、と警告を発する政治家も出てきた。
21世紀の時代のトーンは「不安」
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