切るかどうかはともかく、アメリカ側にも日本側にも「日米安保条約破棄」というカードがあることはよくよく認識しておくべきだろう。
Gage Skidmore / flickr:編集部
アメリカ・ファーストを標榜するトランプ大統領が日米安保条約の表層的な部分にだけ着目して日米安保条約の破棄に言及することはあり得る話である。
対米自立を声高に主張される方々だったら、これ幸いとばかりに日米安保条約の破棄と自主防衛力の強化路線に突っ走るところだろうが、私が見ている限りそういう国会議員は与党にも野党にもいない。
アメリカのトランプ大統領が日本に大胆な譲歩を強いる取引材料として日米安保条約の破棄を持ち出すことはあっても、本気でアメリカがそんなことをやるはずがない、というのが大方の人の見方だろうと思っている。
私も、そう見ている。
しかし、その一方で、ひょっとしたらひょっとするぞ、という警戒心もある。
安倍政権の間は、日本はトランプ大統領からどんな横車を押されても最終的にはアメリカの要求を呑んでしまうだろうから日米関係の亀裂が顕在化することはないだろうが、アメリカの横車が過ぎると日本の側からも日米安保条約破棄の声が上がってくるかも知れない。
事は日本の安全保障、国民の安心保障の根幹に関わることである。
迂闊に騒ぎ立てない方がいいと思っているが、国会議員の皆さんは万一の事態を迎えた時に慌てふためかない
スポンサーリンク
「日米安保条約破棄」というカード
最近の投稿
- サンリオ 田口歩氏「Sanrio+を軸にファンエンゲージメントを強化し、海外顧客対応を推進」
- 日本製鉄によるUSスチールの買収計画の失敗に思うこと
- 「トランプ・マスク組」のブロマンス(bromance)の行方
- シリア新政府が外交活動を開始:石破政権はまたもや遅れを取る?
- 母の死後、親友が誰も弔問に来ず 「悲しみと怒りですぐに連絡先をすべて削除」と語る女性
- デマを言いふらす友人、しれっと新年の挨拶LINEを送ってきてドン引き「もちろんスタンプで終わり」その後、ブロックした女性
- 経営の神様が一発で見抜いた「絶対に勝負に負けるタイプ」の特徴 – 「超一流」の流儀
- CAM 寺本隆彦氏「若年ビジネスパーソン向けの人気シリーズ確立と広告ソリューション多角化で新R25を新たなステージへ」
- アップル、Siriのプライバシー侵害訴訟で和解金150億円の支払い合意
- 今後の初任給額の推移予測から「投資信託ランキング」の見方まで 「気軽に学べるマネー知識」の記事まとめ
コメント