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日本でヒットして世界中で読まれている本はたくさんある。しかし、日本で人気が出て翻訳されて読まれるようになったものが多い。
最近、米国で話題になっている本がある。「happy money」(米国サイモン&シュスター社)。著者は、作家の本田健さん。日本人の著書で最初に英語で書き下ろされた作品は、新渡戸稲造の「武士道(BUSHIDO, THE SOUL OF JAPAN)」以来になる。
なぜ、「happy money」が画期的なのか
「happy money」は、2019年6月13日発表の、USA TODAY Best-Selling Books(米国ベストセラー)の“75位にランクイン”。全米ランクであることから、注目を浴びている。
本書の主題は「お金のEQ」である。私はEQの専門家でもあるが、この解釈は間違っていない。本田さんは、お金には「Happy Money」「Unhappy Money」の2種類があるという。「Happy Money」は、10歳の男の子が母の日に、お母さんに花を買うようなお金のこと。子どもの幸せのために両親がコツコツためたお金も「Happy Money」である。
つまり、愛情や思いやり、友情を伴って流通しているお金は「Happy Money」と定義できる。一方、「Unhappy Money」は、家賃や請求書、税金など渋々払うお金
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