日々の最も受ける照会の1つに「急変動のきっかけは何か」という問いがある。金融市場では市場の急変動を誘発する取引材料をカタリスト(Catalyst:触媒)と表現することがあるが、近年動かない相場が続いていることもあって、市場参加者のカタリスト探しには自然と熱が入るのはよく分かる。筆者がカタリストとして注視しているのは、本欄でも繰り返し論じている人民元相場の変動である。「1ドル=7.0元」を巡る攻防については何度か議論しているが、こうした「下落する人民元」と「それに歯止めをかけたい中国政府」という構図が注目される背景には「政策的に努力しなければ制御できない元安に陥る」という恐れがあるからにほかならない。
Source: 現代ビジネス
中国政府が懸念する「次のチャイナショックは防げないかも…」問題
![](https://xn--9ckkn2541by7i2mhgnc67gnu2h.xyz/wp-content/uploads/2020/01/2020-01-19_18h38_21.png)
コメント