他者の研究成果を棄損するな
池上彰氏は「フリージャーナリスト」として、多くのテレビ局に登場し、多数の出版社からおびただしい数の著作物を出版しています。分かりやすく要点をついた新書などはベストセラーになり、増刷(重版)を重ねています。単独で森羅万象に取り組む活躍には感心します。
Wikipediaより:編集部
その一方で、池上氏は他の著作者の成果に対する「フリーライダー」(タダ乗り)との指摘があります。私は「池上彰氏は著作物で不可解な行為」(18年9月12日)を始め、何度かこの問題を取り上げました。著作権法の引用を規定をきちんと守っていないようだとの批判です。
政治経済、社会問題、国際情勢ついて要領のいい解説書が多く、私も時々、書店で購入します。最近、「おとなの教養2」(NHK出版新書、19年4月刊)を買いました。憲法、ポピュリズム、地政学、仮想通貨など、現在を理解する上で十分に参考になる本です。
参考文献を列挙した池上氏
私は池上氏の参考文献、引用に対する姿勢に関心がありますので、巻末を拝見しました。3頁にわたり「さらに学びたい人のために」として9点、「主要参考文献」として24点の本が列記されていました。これまで読んだ池上氏の著作(新書など)では、参考、引用文献がほとんど明示されていないので、「社会の批判を受けて姿勢を改めたか」と、思いました。
「おとなの教養」はまず14年4月に出
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