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万世一系:すべての疑問に答える

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日本国家が世界中のどこの国とも違うのは、万世一系の皇室とともに生まれ、一度も独立を失ったり、分裂したことがないとされていることである。ところが、左翼だけでなく百田尚樹氏のように王朝交代を主張したり、小沢一郎氏のように皇室は韓国から来たという人もいる。
(時計回りに)今上陛下、後醍醐、神武、明治、昭和、明仁上皇(宮内庁サイト、Wikipedia)
また、女系天皇を認めるべきだという議論もある。こうしたトンデモ議論にどう反論すべきか、保守系の人は疑問なく強弁するだけのことが多くて、基礎知識や理論武装ができていない。
逆にリベラルだとか左派の人は、それが持つ意義について理解のないまま伝統破壊だけを狂信的、あるいは愉快犯的に主張しているだけのことが多い。
私はこの問題にとり組み始めたのは、1989年のことで、中央公論に「霞が関から邪馬台国をみれば」という記事を載せてからのことだ。さらに、『日本の国と憲法 第三の選択』(同朋舎)は、 皇位継承の危機を論じた最初の著作のひとつだ。
私の万世一系論は、保守派的な論理に基づくものではない。あくまでも、万世一系が客観的に見た場合においても、独立と統一の維持のために非常に有利なものであり、国家の安定に寄与しているということを世界史的な視野で位置づけている。
また、皇国史観は排して、『記紀』(古事記と日本書紀)を客観的に評価した上で、それでも万世一系を否

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