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丸山バッシング:置き去りにされた棍棒外交の本質 — 角田 晶生

経済ニュース
日本維新の会に所属していた丸山穂高衆院議員が北方領土の元住民に対して「北方領土は戦争しなければ取り返せないのではないか」などと発言した件について、当該議員の辞職を求める声が高まっている。
衆議院インターネット中継より:編集部
確かに、筆者も当該議員の発言は故郷を奪われた元住民に対して配慮を欠く以前に、不当に奪われた北方領土を「交渉で取り返す」努力を放棄した「失言」であると認識する(※元住民に対する無配慮については、当該議員も自覚の上で後から謝罪している)。
しかしながら、「戦争」を口にしただけで辞職にまで追い込むのは明らかに過剰反応であり、戦争もまた「外交の一手段」であることの認識を欠いていると言わざるを得ない。
言うまでもなく、古来「外交の敗北」と言われる通り、戦争とはあらゆる交渉に行き詰まった国家による窮余の策であり、そこまで追い込まれた時点で敗北が待っているのは、先の大戦でも得られた重要な教訓である。
よって、戦争を極力避けたい事情はどこの国でも同じだが、外交交渉はきれいごとだけで進むものでもなく、時として背景に武力≒戦争のリスクをちらつかせて優位に立とうと躍起になっているのは、何も「同盟国」アメリカだけではない。
日本人は何かと「戦争ではなく、話し合いで解決」することを訴え、筆者も大いに賛同するところではあるが、その「話し合い」を平和裏に終わらせるためにこそ、「武力≒戦争の

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