日本社会にSDGsは根付くか?〜第2回電通SDGs生活者調査からの考察
SDGs(持続的な開発目標)が国連で提唱されたのは2015年9月のことでした。電通では2018年の2月にSDGsの認知や意識について第1回となる生活者へのアンケート調査を行いました。それからほぼ1年後に当たる今年の2月に、規模や質問内容を一部変更した上で「第2回電通SDGs生活者調査」を行いました。今回の調査の結果や得られた考察について連載を行っていきます。
【目次】
▼SDGs認知率16%!
▼学生の間ではSDGsは確実に浸透している
▼「認知率」が全てか?実は6割の人が何らかをやっている!
▼SDGsに取り組んでいるのは誰か?「三つの層」の発見
▼日本のSDGs普及にむけて
SDGs認知率16%!
今回の調査でのSDGsの名称認知率は全国平均値で16.0%でした。第1回の調査では14.8%だったので1.2ポイント上昇しました。
この16.0%という水準を高いと見るか低いと見るかはいろいろな考え方がありますが、去年からさして変わらない点を踏まえると、やはりこれはまだ普及途上の低いスコアであると考えます。
学生の間ではSDGsは確実に浸透している
それでは日本のSDGs認知率は低いままなのでしょうか。
実は第1回と第2回で大きく様相が異なるのは学生のSDGs認知率です。実に10ポイン
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