李勇事務局長の最近の動きを見ていると、エイブラハム・リンカーン第16代米大統領(1809~65年)のゲティスバーグでの名演説を思い出してしまう。リンカーンは「人民の、人民による、人民のための政治」を表明したが、中国共産党政権元財務次官だった李勇事務局長は「中国の、中国による、中国のための事務局長」といった歩みを見せてきているのだ。
▲深セン市のファーウェイ社を訪問した李勇事務局長(中央)=2019年4月24日、UNIDO公式サイトから
李勇事務局長はウィーンに拠点を置く国連工業開発機関(UNIDO)のトップだ。米国、英国、カナダ、オーストラリアなど主要な先進国は既に脱退したが、まだ167カ国の加盟国を有する国連の専門機関だ。その事務局長のポストを務める李事務局長がここにきてあからさまに「中国の、中国による、中国のために活動」に没頭し出したのだ。具体的には、中国通信機器大手ファーウェイ(華為技術)を支援し、同社の広報官のような活動に邁進中なのだ。
具体的に例を挙げて説明する。李勇事務局長は4月4日、オーストリアのファーウェイ社最高責任者(CEO)のPan Yao氏をUNIDOに招待し、会談。最高責任者から「ぜひ、ファーウェイの本社を訪問してください」と招かれると即快諾し、4月24日には深セン市を訪問した。国連専門機関のトップが、ファーウェイ関連の仕事しか関心がないといわんばかりの対応
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李勇氏はファーウェイの広報官?
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