このところ、平成を振り返る、といった特集が目立ちましたが、多くの方は自分なりの平成の時代の定義があると思います。私は平成のほとんどを海外で過ごす結果となり、まさに「外から見る平成」でありました。どんな時代だったか、私の感想は明治維新と終戦が外からの衝撃による大変革であったのに対して平成は中からの矛盾や不満など鬱積したものが爆発し、大変革がおきた時代だったと思っています。
写真AC:編集部
今思えば失われた10年とか15年、はたまた20年といった平成の暗いイメージはこの大変革を起こしていた時だったと考えればさほどネガティブにならなくてもよいのかもしれません。
明治維新の際、明治政府が出来て突然近代日本が出来上がったという印象が強いのですが、そんなことは全くありませんでした。弱小の政府であり、薩長と朝廷が手を結んだものの、財政も人材も脆弱、おまけにキーパーソンたちは長期の外遊で国の中は空っぽであった時期もありました。そんな時、西郷隆盛の征韓論から始まった西南戦争を経て西郷が亡くなり、そのあと、大久保利通も西郷を追うように亡くなります。このあたりからようやく明治政府は落ち着き始めたというのが実態でしょう。学校の教科書では全くそのあたりのニュアンスは教えません。
終戦後もそうでしょう。闇市があり、殺人事件や暴力事件が頻繁に起きました。国鉄を背景にした三大事件(下山、三鷹、松川事件)などもあ
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平成とはどんな時代だったのか?
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