人は様々なコミュニティに所属し、生きている。このコミュニティはリアル、バーチャルそれぞれあり。接触頻度、優先度などが高いものもあれば、低いものもある。
私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)
同世代の作家、平野啓一郎さんは「分人」というコンセプトを提示して話題になった、そういえば。私たちは、様々な「自分」を生きている。
一緒に住んでいる家族、私と配偶者のそれぞれの実家に住む家族、親族、中学、高校時代の仲間、大学時代の仲間(主にサークル、ゼミ、語学クラス、その他様々なつながりの仲間)、会社員になってからの各社・各時代の上司・同僚・後輩や部下、現在の職場、仕事をしている(してきた)編集者、仕事や趣味や様々なつながりの仲間、幽霊役員をしている町内会、同じマンションの方、保育園の先生や他の保護者、その他地域の皆様など、様々なつながりの中で生きている。リアルなつながりを中心に書いたが、ネット上でのつながりもあり。
それぞれのつながりの中で、私という人物の位置づけは違う。自然体であり続けている方だが、振る舞い方は違う。大学の教員っぽくないと言われ続けているが、とはいえ、学生や保護者の前では最低限のラインでは先生らしく振る舞っている。一応、著者であり、専門家なので、執筆・講演・取材対応などの際にはそのように振る舞う。保育園では娘のパパとして、振る舞っており。他の子供
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