萩生田発言は波紋を呼んでいるが、麻生財務相のように「増税しないと財政が不安定になり、社会保障が維持できなくなる」という批判が多い。しかし萩生田氏もいうように「プライマリーバランス(PB)は目的ではない」。政府の目的は財政黒字ではなく経済の安定と成長なので、PBを黒字化して長期停滞が悪化するのは本末転倒だ。しかし増税しないで社会保障は大丈夫なのだろうか?
自民党サイトより:編集部
結論からいうと、ゼロ金利が続く限り大丈夫だ。これを理解する上で大事なポイントは、まず高齢化の影響と財政赤字の影響を区別することだ。私の話を批判してくるコメントのほとんどはこれを混同しているが、いま増税する代わりに国債を増発しても、それを返済しないで借り換えれば将来世代の負担は増えない。
賦課方式の社会保障は、将来世代からの借金という点では国債と同じだ。これは政府の会計では特別会計でオフバランスになっているが、一般会計と統合して考えると800兆円以上の債務超過になっている。この意味で社会保障はネズミ講(Ponzi scheme)だが、民間のネズミ講と違って政府は徴税能力をもっているので、デフォルトしない国営ネズミ講である。
これが「社会保障は破綻している」といわれる所以だが、賦課方式の債務も借り換えれば維持できる。財務省が「消費税を上げないと社会保障が維持できない」というのは、社会保険料の引き上げが限界に来て
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社会保障の「国営ネズミ講」は維持できるか
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