内閣府の高齢者白書によると、日本国内で認知症の患者数は2012の時点で462万人、65歳以上の高齢者の7人に1人(15%)が該当しているが、2025年には700万人(高齢者の5人に1人)にまで増加することが予測されている。認知症患者の治療やケアにかかる費用は、通院治療の場合で1人当たり月額3万9,600円、入院治療になると月額34万4,300円と試算されており、国や自治体の大きな負担になっている。
そこで認知症の予防対策が、新たな高齢者向けサービスとして事業化されている。公文(KUMON)では、かつて大ヒットした「脳を鍛える大人のDSトレーニング(脳トレ)」の考案者である、東北大学、川島隆太教授との共同研究により、脳科学理論に基づいた認知症の予防と改善に効果のある学習療法を開発し、「脳の健康教室」として事業化している。この研究では、「54÷(0.51-0.19)」のような難しい計算よりも、「3+4」などの簡単な計算をしている時のほうが、脳の前頭前野は血流が増えて活性化することがわかっている。
Source: 起業3
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