株価がどうして動くのか、といえば大まかに二つあります。一つは外部要因、一つは内部要因であります。外部要因とは世界経済、国内経済、産業や業界といった外部環境に影響を受けます。もう一つは企業の個別の理由で、売り上げや利益、時としてコンプライアンス上の問題などが生じたときに大きく株価は動きます。そのほかテクニカル要因がありますが、ここでは省略します。
私は投資をする際にまず外部要因を中心に読み込みますが、個別企業についてはその独自性と将来性とともに株価が将来の成長に対してどれぐらい織り込んでいるのかを想定し、高すぎる期待度(つまり理論的株価をはるかに超越しているとき)の際にはゲーム感覚の短期で臨むか、端から近寄らないことにしています。
そんな感性でみていると日本の新興市場マーケットに弱点を見出すことができます。それは企業ガバナンスと経営者の才能の水平展開の仕方であります。
日本を代表する新興企業の経営者、前澤友作氏と瀬戸健氏(ZOZOとRIZAPの公式サイトより:編集部)
前沢友作氏のZOZOに厳しい視線が向けられています。一時期は華やかなイメージで成功者としての名声を独り占めし、そのプライベートにも注目が集まっていたのですが、その時にはすでに同社のビジネスモデルにクラックが生じ始めていました。が、見えないふりで「たいしたことない」と対策が後回しになったことが影響を大きくしています。日経
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株価と企業経営:日本の新興市場マーケットに見る弱点
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