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<目次>

▼「自分に無関係な情報」の大切さ
▼今までの広告の延長上で考えていないか?
▼時代の変化を自分なりに「言語化」しよう




「自分に無関係な情報」の大切さ

先日、西日本新聞にこんな原稿を書かせてもらった。


自分に無関係な情報こそ大切
 

広告の表現は世の中の変化にとても敏感で最近は「マス」離れが加速している。データを中心に、いわゆるターゲティングという人の動線にあわせその人にフィットする広告をダイレクトに届けるという手法が目立つようになった。当然効率がいいからクライアントからも好まれる。この手法は広告だけでなくあらゆる「情報」に運用されている。

 

人は欲しい情報だけをもらえるようになって「便利」になったと言われている。果たして本当にそうだろうか。便利になったのは発信者だけはないか。

 

自分と無関係な情報は、果たして不要なものなのだろうか。かつてテレビがリビングの王様だったとき、化粧品のCMで美しさの変化を知り、飲めないウイスキーのCMに人生の悲哀を舐める中年の背中の意味を知ることができた。強制的にCMを見させられるテレビは「他人の価値観」を知るひとつの装置だったのは確かだ。

 

同じ価値観を持つひとたちの集合を私たちはコミュニティーと呼

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