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国鉄の順法闘争に学ぶ現代経営理論

経済ニュース
かつて、日本国有鉄道、略して国鉄というものがあった。それを分割して民営化したのが現在のJR各社である。国鉄は、その名の通り国有企業だったので、公務員と同じように労働者のストライキ権が否定されていた。それにもかかわらず、国鉄の労働組合は非常に戦闘的であったのである。
国鉄時代の特急列車「有明」(Wikipediaより:編集部)
ストライキのできない国鉄の労働組合がとった戦術に、順法闘争というものがあった。国鉄は、安全運行を最優先する鉄道輸送業者として、作業手順や運行手順を定めた膨大な諸規則を制定していたのだが、順法闘争というのは、その諸規則を、徹底的に、杓子定規に、完璧な綿密さで、念には念を入れて遵守することにより、作業効率を著しく低下させ、列車の運行を妨害し、事実上のストライキと同様の効果を実現するものであった。
順法闘争は徹底した規則の遵守に基づいている。規則遵守は経営者が労働者に求めることだから、その徹底が労働組合の戦術になるなど、奇怪至極のことといわざるを得ない。そもそも、安全運転は、顧客の利益を守るためにあるのであって、規則遵守の究極の目的は、安全運転以前に安定運行でなければならない。規則遵守が規則の目的を阻害する、これは、もはや、法哲学の難問である。
順法闘争は、規則遵守自体を目的化すると、規則の背後にある目的に反した帰結を生むことを示している。規則は、規則であるが故に遵

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