「税理士=安定した高収入な仕事」なんてイメージは随分と昔の話。
最近では「士業で飯を食うのは大変」という認識が急速に広まっているようです。
果たしてその実態は? 今回は職業としての税理士について、その現状と課題、そして展望について考えてみます。
開業は簡単。難しいのは…
最初に確認したいのは“開業”についてです。
これは税理士に限らない話ですが、実は自営業者として開業するのは簡単です。
税務署に開業届を出せば、それで開業できます。(ここでは税理士試験や税理士会への登録については考えないこととします)
税理士のような士業では、特に目立った設備も不要であることから、多額な開業資金が必要なわけでもありません。
また、税理士専用の金融商品も用意されており、使い勝手も中々良いです。
税理士が開業する際の資金負担は、あまり高くないのが一般的です。
ただし、難しいのは“自営業を継続すること”です。
始めるのは簡単、継続は困難。どんな仕事でも同様です。
特に税理士は「事務所と看板を出せばすぐにお客様が来るような仕事」ではありません。
どうやって新規の顧問先を見つけるのか? そして顧問料の単価はどのようにすればあげられるのか? 新人でもベテランでも、税理士の多くがこの点で苦労をしています。
数十年前には、税理士として開業をすれば安泰だった時代もあるそうですが、そんな時代はいつのことやら。
税理士とい
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