多くの市場参加者が、世界経済の先行きを懸念し始めた。特に、ユーロ圏では先行きを悲観する市場関係者が増えている。中国経済の減速がドイツ経済を直撃し、同国では景気の失速リスクが高まっている。ブレグジット交渉に関する不透明感を筆頭に、政治の停滞懸念も高まっている。一方、年初来で見ると世界全体で資産価格は軒並み堅調だ。先行き懸念が高まっている中でリスク資産が上昇するのは、本来であれば理論的におかしい。理論的におかしなことが起きている背景には、今後、世界的に緩和的な金融環境が実現するとの見方がある。金融市場にその見方が浸透するにつれ、悲観的な見方に反して世界経済は好調さを維持する可能性がある。
Source: 現代ビジネス
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