もっぱらゴーンに責任
ゴーンを追放した後、日産の企業統治改革をどう進めるか。専門委員会が発表した提言書を読むと、ゴーンの独裁者ぶりがすさまじい。日本人代表取締役、担当社員はゴーンになぜもっと抵抗しなかったのか。あきれるほどの独裁者でしたから、楯突くのは無理だったでしょう。
日産サイトより
これほど経営の実態をリアルに書いた報告書は、めったにありません。委員会には日産の社外取締役が入っており、中立的な第三者委員会ではないにせよ、ゴーン体制の内情はよく分かります。報告書に「神格化」「個人崇拝」という表現が何度も。人事権、報酬、組織運営の全て握った独裁者です。
「経営に関与し、ゴーンの暴走を許した日本人トップらも起訴せよ。退陣させよ」という主張も聞かれます。「ゴーンの報酬の過少記載は形式犯にすぎず、違法性は問えないし、ゴーンは日産再建の功労者だ。ゴーン一人に責任を負わせるべきではない」という主張でしょうか。
何度か書いてきましたように、かりに「違法性」が立証されなくても、企業モラルに欠け、経営者として解任されるのは当然です。ゴーンを擁護する人たちはなぜ、もっとこの点を指摘しないのでしょうか。報告書をお読みになることをお勧めします。
報告書は日産のガバナンス(企業統治)の問題点を根本原因、取締役会、監査委員会、企業風土改革。企業倫理の再構築など多岐にわたって分析しています。ゴーンらに直接言
日産の日本人社長、幹部は免罪か
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