筆者はここ数日、日本中世史学者の呉座勇一氏と、歴史作家の八幡和郎氏の応酬に注目してきた。筆者も一応、史学科(近現代史)の学生だったので、今をときめく呉座氏と八幡氏がどのような論争を行うか、興味があったのである。しかし残念ながら、これを「論争」と呼んでいいかどうか、非常に疑問である。
日文研サイト、BS朝日サイトより:編集部
というのも、呉座氏が言葉は厳しいながらも八幡氏の思い違いを逐一指摘し、歴史学の基本的な方法論を展開することでさながら簡単な「史学概論」の趣すら漂わせる論考を書くのに対し、八幡氏は最初からズレた事しか書いておらず、最終的には冷静さを失ったとしか思えない感情論をぶちまける仕儀と相成ったからである。
八幡氏は「呉座氏は百田・井沢氏より大胆な飛躍がお好き」において、次のように述べる。
もうひとつ呉座さんが分かってないと思うのは、自分が文献資料の分析だけのプロだということだ。だから、資料の発見とか整理や評価はプロのはずだが、解釈能力があるかどうかは別だ。解釈は森羅万象についての知識、推理能力、人生経験などがものをいうから、文献史家がプロとしての優位性をもっているとは言い切れない。
呉座氏も反論しているが、歴史学について無知極まる発言と言わざるを得ない。文献の解釈も出来ずに、「評価」などできるわけがないので、一文で矛盾している。八幡氏は、古文書の読解が出来るのだろうか。まさ
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呉座ー八幡論争でわかったこと — 岩井 秀一郎
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