「戦略」をダメにする二つの誤解
前回、「あらゆる戦略には必ず課題(バリアモンスター)が潜んでいる」というお話をしました。
そこで今回は、そんなバリアモンスターを退治し、ゲームクリアするための「基本方針」(大ディレクション)のつくり方、について説明しよう!
…という予定だったのですが、本連載および本書へ、こんな感想を頂きました。
「もっと論理的に考えないとダメだなと思いました!」
「論理的に考えると、アイデアもスムーズに生まれることが分かりました」
「ありがとうございます!」と感謝を抱きつつ、「論理」という言葉の使われ方に違和感を抱くようになりました。「具体的な手法の話の前に、もっと手前の考え方から、読者の皆さんと共有しなければ」と。
そこで今回は、書籍『勇者に学ぶ 難題に立ち向かう「戦略思考」 』(発行:日本経済新聞出版社)の中でも一部ご紹介している「戦略づくりのそもそも論」についてお話ししたいと思います。
戦略は「ケンケン」と「カンカン」の掛け算
さて、以下は「2019年某日、ある会議室」での一コマ。
「おお、それはスゴく戦略的だね!」
「戦略が足りないんだよなあ…戦略がさ…」
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職業柄、多種多様なミーティング
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