一橋大学竹内弘高ゼミの先輩との会話の中で「先生から学んだことを次の世代に」という話になり。私も同じ気持ちなのだけど、会話が終わったあと、改めて、それは何だろうと考えた。
写真AC:編集部
ふと、こう書いていて気づいたのだけど、私は謙虚なつもりではあるけれど、幼い頃から人から学ぶのが苦手で。幼稚園から大学に至るまで、先生を先生として見たことがあまりないという事実にいま気づいてしまった。幼稚園、小学校はどちらかというと先生は「いきものがかり」的な人であり。尊敬できる先生っぽい人に出会ったのは札幌南高校に入ってからだろうか。特に担任の安田先生、政治経済の澤田先生、倫理の三浦先生にはお世話になり。
大学時代の先生も、当時は「教える」ということに熱くない人もいたわけで。今は大学も「教える」ということが下手だと、いろいろ辛い想いをする時代だけど。もっとも、教えることが下手だったり、情熱がなかったとしても、研究者、論者として尊敬する人もいるわけで。休講多めで、講義がある日はぶっきらぼうだったが、アウトプットがいちいち熱い海老坂武先生なんかがそうだった。行動する知識人のあり方を僕は海老坂先生の背中から、しかも教室外で学んだ。
話を戻そう。竹内弘高先生は、当時の一橋大学では何から何まで規格外だった。郊外のもうすぐ閉じる小平キャンパスで会った先生は強烈にオシャレだった。そういうカタチだけではなく、まず
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