アイデアが生まれる感覚を身体でつかむ~企画身体学
電通は、2018年の「電通インターンシップ」を東京本社、関西支社、名古屋支社で実施。参加した学生たちは、第一線で活躍する電通のクリエータ―やプランナーによる講義や演習を通して、人の心を動かすアイデア発想法を広く学びました。
本連載では、インターンシップの講師を務めた電通社員が登場。それぞれが自分の思考法や企画術、仕事の取り組み方などについて語ります。
第1回は、クリエーティブソリューション・ディレクターの小布施典孝が、アイデア力を身に付けるためのスキーム「企画身体学」を紹介します。
企画を考えることはスポーツに似ている
僕は、アイデア力を身に付けるためのスキームを「企画身体学」としてまとめていて、若いクリエーターに講義をする機会も頂いています。なので、ここではその内容についてお話しできればと思います。
まず、「企画身体学」を考えた経緯ですが、企画を考えることはスポーツに少し似ているな、と思ったのがきっかけです。
というのも、僕は学生時代に体育会野球部に所属していて、練習量だけは誰にも負けないぐらい頑張った自負があったのですが、悲しいことにさっぱり上達しませんでした。なので、ただやみくもに量をこなせば上達するわけではなく、うまくなるためにはセンスのようなものが必要で、そのセンスをつかむ方法を分かった上で練習をしないといけない、という
コメント