最近、強者がもつ最大の特権とは、「いつでもやめられる」ことなんだなと再認識しました。たとえば仕事。「この会社をやめたら、今以上の条件で再就職できることはまずない」と思う人はどんなに大変な状況でもどんなにくだらない仕事でも簡単には辞められません。
セクハラやパワハラを受けていても、「それでもここより条件のいい職場はありえない」と思えば我慢するしかない。反対に、いくらでも活躍できる場所のある人なら「こんなアホみたいな環境で働くのはまっぴらごめん」とソッコーで言えちゃう。「何やっても食べていける」「今ここを辞めても、あたしの市場価値は下がったりしない」と思えれば、さっさと辞められる。「いつでも辞められること」こそ、強者の特権であり、(反対にいえば)強者であることの証しなのです。
「別れたいけど、離婚しても食べていけないし」と考える人は、自分からは結婚生活を止められないし、「この人と別れたらもう一生、結婚なんてできない」と考える人は、少々イラつき始めてもその関係にピリオドを打てない。でも、「ひとりでも楽しく生きていける。自分でも稼げるし」とか、「女なんか(男なんか)いくらでもいる。そのうちまたいい人に会えるでしょ」と思える人は、くだらないと思えばさっさと関係を終わらせられる。
「高かった」という理由でモノが捨てられないのも同じ。経済的な余裕がないと、買ったモノが気に入らなくても使い続けるし
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