昨年11月以降、中国経済の減速が鮮明化している。中国経済の状況を一言で言い表せば、“下り坂を転がり落ちる”状況にある。これまで景気を支えてきた個人消費、固定資産投資ともに減少傾向で推移している。政府は政策を総動員して景気減速を食い止めようとしているが、どの程度の効果が発揮できるかは不透明だ。経済が不安定化する中、中国は米国との貿易戦争にも対応しなければならない。現状、米中の貿易戦争は“我慢比べ”の様相を呈している。米中ともに、通商面での摩擦が激化し、結果的に経済にマイナスの影響が及ぶことは避けたいだろう。そうした思惑が世界の金融市場にどう影響するかが当面のポイントだ。
Source: 現代ビジネス
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