先進国では、高齢者への配慮、健康対策、エコ的な観点からも、街のウォーカビリティが重視されるようになってきている。実際に、歩きやすい街(ウォーカブル・シティ)には、他地域からの転入者や、観光客も多いという経済効果が確認されている。高齢者に限らず、若者の中には、運転免許を持たない者も増えていることから、都市のウォーカビリティを向上させることが、地域経済の発展や不動産価値の向上に繋がりはじめているのだ。
米国でも、60年代、70年代にはマイカーの普及によって、都市の中心部に住んでいた人々が、郊外の庭付き一戸建てに移り住むというムーブメントがあった。
その結果、幾つかのダウンタウンと呼ばれる中心街には、貧困層やマイノリティの人々だけが残り、都市部にあった企業も、従業員の郊外化に伴いオフィスをマイカー通勤が可能な地域へ移転する動きが広がった。
Source: 起業3
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