今月20日に能登半島沖の日本海において、海上自衛隊のP1哨戒機が韓国海軍の艦艇から火器管制レーダーによる照射を受けた。このレーダー照射というのは、レーダーを捜索モードから追尾モードに切り替えることであり、その目標に対して照準を合わせるための操作ということである。
火器管制レーダーを照射した韓国海軍艦艇「広開土大王級駆逐艦」(防衛省サイト:編集部)
したがって、照射を受けた側からすればこれは射撃態勢に入った行為ととらえられ、これが戦時状態ならばもちろんのこと、準戦時状態における地域においても物理的反撃が正当化される行為である。実際に、湾岸戦争終結後イラクに設定された飛行禁止空域において米軍機は、幾度かレーダー照射を受けたことに対して航空攻撃を加えている。他にも、イスラエルなどは同様の行為を受けたことを理由に度々レバノン国内において空爆を行っている。
韓国国防省は、日本側の抗議に対して「日本の哨戒機を追跡する目的だったという事実はない」とコメントしているが、『海上自衛隊の哨戒機は通常識別のために艦艇や船舶が目視確認できる距離まで高度を低下させて哨戒すること』および『艦艇が海上の船舶を捜索する目的で火器管制レーダーを照射するなどありえないこと』などから、目標となった航空機が海上自衛隊のP1哨戒機であることを認識したうえでレーダー照射を行ったことはほぼ間違いないと考えられ、「数分間に複数回
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