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Cekna/flickr:編集部引用
「祖流我放」=「“祖”国も“流”氓(ヤクザ者)だから、“我”(私)は“放”心(安心)だ」の流行に、侵略を受けた歴史の傷跡を見出すのは難しくない。中国の王朝が固持した朝貢体制は、思想の閉鎖性を示すと同時に、高価な文物を贈呈する寛容さの表現でもあるが、その恩恵を無視して、不平等な条件のもとで対等な貿易を求める外国人はヤクザ者に映る。そのヤクザに軟弱な態度をとった文弱が国家を危機に陥れた、との歴史観がすっかり根付いている。
だからこそ、ファーウェイ創業者の任正非総裁が、西洋の優位を認め、西洋人の価値観に立った文化への理解を呼びかけ、
「孔子、孟子が言った“わが身を養い、家をととのえ、国を治め、天下を平和にする”の教えは、みな内向きだった。中国は西南を山に囲まれ、北は砂漠が広がり、東は海に面し、このために閉鎖された環境が生まれた。この地理的環境が思想に大きな影響を与えた」
と自ら民族の不足、不明を振り返ることは容易でない。
米中貿易摩擦の中で、ネットではもう一つの流行語が生まれている。国営新華社通信が意図的につくったスローガン「共克時艱」だ。国家の艱難な時局に際し、民族がみな一つに団結して克服していこう、との呼びかけである。トランプ米政権の高圧的な態度に刺激され急速に拡散し、国家政
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