会社を一人で経営していく"一人社長"。経営について、不安はたくさんあると思いますが、“お金の資金繰り”についての知識をしっかりと頭の中に入れておけば、経営危機に対して万全な準備をしておくことができます。
会社を経営していく中で大切な経営資源は「ヒト・モノ・カネ」と言われていますが、その中でも「カネ」の知識に重点を置いて学んでおけば、会社を守ることができるようになります。
それでは、“お金の資金繰り”についてご説明していきましょう。
黒字経営でも“資金繰り”ができていないと危ない!?
「勘定あって、銭足らず」という言葉をご存じでしょうか。これは帳簿上の収支の計算が合っていて、黒字で儲かっているように見えても、手元にある実際の現金を数えてみると足りない、ということから派生した言葉です。黒字経営であっても倒産したりする会社に当てはまる言葉です。
具体的に説明しますと、会計上の収益や費用は「発生主義」という原則に従って以下のように認識されます。
商品を販売した時…収益を認識する
現金が入金された時…収益を認識しない
例えば、200円で仕入れた商品を300円(内訳:現金200円、売掛金100円)で販売したとします。
会計上の利益は、300円-200円=100円なので100円の利益が得られたということになりますが、 実際の現金は、200円(現金売上)-200円(仕入代金
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