ゼンチンの首都ブエノスアイレスでG20が先月11月30日から12月1日の二日間に渡って開催されました。G20とは主要20ヶ国の多国間協議の場ですけれども、安倍総理大臣も出席しました。
私はG20よりも、米中首脳会談に注目をしていました。
それは何故かというと、現状のG20に於いて20ヶ国が一致して結論を出すことに、もはや期待できないからです。
G20、これまでにもたびたび扱ってきました。
2年前のG20では世界的な株価急落を受けて「何かあったらみんなでやりましょう。それまでは様子を見ましょう」という結論でした。
【G20閉幕】「いざとなったら何とかしよう」という”気休め”(2016年2 月29日掲載)
http://nakada.net/blog/4189
昨年トランプ大統領が誕生した後のG20では、それまでの首脳会議で必ず宣言の中に盛り込まれていた「あらゆる形態の保護主義に対抗する」という言葉が削られました。
と言うことは、「みんな自分のことだけ考えていいよ!」という風にも言えるわけです。
今回のG20でもそうした文言は盛り込まれていません。
「当面のG20では物事が決まらない!」という風に見たほうが良いわけですが、米中貿易戦争の行方、これがどうなるかという点において、この場を使っての米中首脳会談に注目をしていました。
「中国はアメリカを長年出し抜いてきた」「これ以上はもう許さ
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