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日本の「わかっちゃいるけど変えられない問題」

経済ニュース
日本人は多人数で調整して何かの仕組みや制度を変えることが大の苦手だ。
日産サイトより:編集部
例えばこんな話がある。日産がルノー傘下に入ってV字回復した後のこと。「ゴーンさんすごいやり手ですね」とジャーナリストに問われた旧経営陣の一人がこんな受け答えをしたそうだ。
「いや、再生プランそのものは彼が来る前から出来上がっていたものですよ。ただ我々には実行できなかった。それだけです」
日本には何十年も前から指摘されつつも一向に解決しない課題がいっぱいある。
たとえば日本は漁業資源管理がまるでできていないけど、相変わらず新聞では「アジやサバの小さいのはすり身などに加工することでマネタイズする工夫をしています」と漁協のオッチャンがどや顔で載ってたりする。
問題はわかっちゃいるけど全国の漁業関係者と調整するとなるとそこで話は止まってしまうためだ。
技能実習生の惨状も90年代から指摘されていた気がするが、低賃金でコキ使いたい地方の中小企業や農家、そしてそうして生まれた安い製品、サービスを利用したいという消費者の理解が得られないから、相変わらずのグダグダっぷりだ。
責任の所在があいまいな日本型組織のデメリットの一つか。あるいはみんなで話し合って一致するまで動かない国民性なのか。たぶん両方のような気がする。
さて、そんな「わかっちゃいるけど変えられない問題」の一つに人質司法問題というものがある。被疑

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