予言の書と話題の『インターネット的』を読んでみたら、普遍の書だった。
あいも変わらず、「AI」だとか「ブロックチェーン」だとか、さらには「ゲノム」だとか、次々に出てくるバズワードに右往左往しながら仕事をしている自分が恥ずかしくなりました。糸井重里さんはいつも人間の本質を見つめ続けていたんだな。それが、本書を2度目に読んだ後の素直な感想でした。
インターネット「的」とは
今回ご紹介する『インターネット的』(PHP文庫)は、糸井さんが元々2001年に書かれたものに、新たに「続・インターネット的」を加筆して2014年に文庫化された一冊です。
恥ずかしながら、僕自身は2018年に初めて読んだわけなのですが、一読してまず驚いたのは、(ネット上でも話題になっていたとおり)やはり「予言」のような記述の数々でした。
予言を紹介する前に、そもそもインターネットではなく「インターネット的」とは、どういうことでしょう。
「インターネット的」と言った場合は、インターネットがもたらす社会の関係の変化、人間関係の変化みたいなものの全体を思い浮かべてみてほしい。もっとイメージしやすいたとえでいうなら、インターネットと「インターネット的」のちがいは、自動車とモータリゼーションのちがいに似ているでしょう。(P24)
リンク、シェア、フラット
本書における予言めいた記述をいくつも列挙することは、ネ
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