カルロス・ゴーンの三重国籍とフランスからの視点
Nissan Chairman Faces Arrest In Japan https://t.co/gHplZp2Yud
— The Voice of America (@VOANews) 2018年11月19日
ルノー・日産・三菱グループの総帥であるカルロス・ゴーン氏が逮捕された事件について詳細に追いかけているわけでないが、フランス政治・経済の事情に少し通じているものとして、この問題の理解に役立つかもしれないというつもりで情報提供と日本での報道や論評で気になったことを書いておこう。
カルロス・ゴーンは、レバノン人の両親のもとでブラジルで生まれた。ブラジルでは出生国主義なのでこの段階で二重国籍。さらに、当時は、フランス国営企業だったルノー専務就任時に国籍が必要だったのでフランス国籍も取得。母親がアフリカのフランス領生まれだったことも国籍取得に役立ったともいう。
幼少時にブラジルからレバノンに戻り、やがてフランスに留学してエコール・ポリテクニーク(国防省理工科学校)に外国人枠で入学。フランス人学生は成績順に最高峰の鉱山技師団(原子力・製鉄なども掌握)、それに次ぐ土木技師団などに入るが、外国人なので公務員にはなれず、パリ鉱山学校に入学。この学校に鉱山技師団の専門教育のための特別学級が併設されているのでこれと混同して、超エリート技師団のメンバーだと誤解されることが多いが関係ない。つ
コメント