一昔前は「この人は腹の出来た人だ」とか「あの人は腹が据わっている」とかと、「腹」を人の胆力や度量といったものとして人物の一つの評価項目としていました。大きな決断をする立場になればなる程、あるいは大きな決断でなくとも年が増し地位が増すという状況になればなる程、段々と腹は大事になってくるものです。
私は「腹のある人」とは、「勇気ある実行力を伴った見識を持っている人」即ち「胆識を有した人」を指して言うのだろうと考えています。拙著『君子を目指せ小人になるな』(致知出版社)にも書いておいた通り、「知識」「見識」「胆識」の定義に関しては、夫々「物事を知っているという状況」「善悪の判断ができるようになった状態」「実行力を伴った見識のこと」であります。
世の中には「言うだけ番長…言葉ばかりで結果が伴わない人」に該当するような、何か言いっ放しの「評論家」や「コメンテーター」の類は沢山います。此のカテゴリーに属する人達の中には、ある程度の知識を持って善悪の判断ができ良いことを言ったりする見識のある人もいます。しかし、少なくとも腹(胆識)があるか否かといった判定には至らない人達です。
昔から如何なる人物を良しとするかとは、例えば中国明代の著名な思想家・呂新吾(りょしんご)の『呻吟語(しんぎんご)』という書にあるように、「深沈厚重(しんちんこうじゅう)、是第一等資質」「磊落豪雄(らいらくごうゆう)、是第二
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腹というもの
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