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書評「ファイナンス思考」:日本にアマゾンが生まれない理由

経済ニュース

ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論 [単行本(ソフトカバー)]
朝倉 祐介
ダイヤモンド社
2018-07-12
 
タイトルだけ見て企業のファイナンスの解説書と思う人も多そうだが、社会全体を含めて日本の構造的な課題を取り上げた良書だ(むろんファイナンスの基本もしっかり収めてある)。
本書のテーマはまえがきの冒頭に掲げられている言葉に尽きる。
日本になぜアマゾンは生まれないのか
それは日本企業が損益計算書でしかモノを考えないためだ。著者はそれを“PL脳”と名付けている。
今、多くの日本企業を病魔がむしばんでいます。「PL脳」という病です。「PL脳」とは、目先の売り上げや利益を最大化することを目的視する、短絡的な思考態度のことです。
「売り上げや利益を引き上げることこそが経営の目的」という主張は、一見するとそれらしく思える考え方かもしれません。
ですが、目先の損益計算書(PL)の数値の改善に汲々としすぎるあまり、大きな構想を描きリスクをとって投資するという積極的な姿勢を欠き、結果として成長に向けた道筋を描くことができていないのが、現在の日本企業ではないでしょうか。
市場が年々拡大していた高度成長期であれば、売り上げや利益を昨年比だけで考えるのは合理的だった。だが経済が成熟し、変化や縮小が珍しくなくなった現在、過去にこだわらない決断が常に要求されることになる

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