原発ゼロ・再生可能エネルギー100%を実現するための電力システムの抜本改革について専門家のお話をお聞きしました。変動する電源をベースにどのように電力システム全体を管理するか、その鍵は「電力市場」にあることを学びました。
ドイツでは再生可能エネルギーの優先給電をベースに、全ての発電と需要が電力市場でつながっており、電力の供給量と使用量のバランスを市場の機能を使って実現しています。その際、いわゆるバーチャルパワープラント(VPP)という仕組みが重要な役割を果たします。電力システムの考え方、ポイントは以下の通りです。
(1)発電された電気については全て電力市場に繋がれていて、リアルタイムで供給と需要のバランスを市場を通して実現する。全ての発電と需要のデータ、コントロールはデジタル化されており、全体で調整されている。
(2)電力の価格は市場の需給バランスによって変動する。例えば晴天で太陽光発電が大きく発電量を増やせば、電力価格が下がる。逆に再エネの発電量が少なければ電力価格が上がる。
(3)需要家はこうした電力価格の変動を予測活用して(天気予報の高度化によって予測が可能、VPPの事業者(アグリゲーター)が調整する)、電力価格が安い時に電気を多く使い、価格が高い時には使わないといったコントロールを自主的に行う。こうすることで、電力の需要家である企業においてもコスト削減が可能となる。(深夜
原発ゼロに向けて、電力市場の整備が急務
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