10月17日、IHI横浜事業所を訪問し、海流発電の実証試験機「かいりゅう」を見てきました。
試験機は100kWの出力で、タービン翼(FRP製、貝などの付着防止の塗料で保護)の直径は11メートルが2機、全体ではかなり大きな構造物です。(全長、幅とも20m程度、高さ6m、重さは300t)水中浮遊式で海底からロープで空に上げる凧のように海中に浮かべ、海流を受け発電します。風に比べ水流は物理的に800倍の密度があるとのことです。タービンの回転速度は風力より遅く15回/分程度で(ちなみに実用機ではさらに遅く6回/分程度)、アンカーは6m x 6m x 3mの大きさ、300t。実証試験の全体予算は40億円だそうです(うち試験機の建造費は10億円)。
エネルギー源は日本近海を流れる黒潮で、およそ2~3ノット、幅は100kmで1年中変わらず潮流があります。そのエネルギーポテンシャルは205GWとの試算もあり、膨大なエネルギーが眠っていると言えます。大きな潮流は安定した発電が可能で、さらに水面下にあることで、台風や高潮などの影響も受けません。また、上部を船舶が通行しても問題ないとのことです。
計画している設備は実用化段階では、1機2MWの出力を想定し、直径40mのタービン翼が2枚とのことです。機械の大きさはタービン翼が大きくなる分、幅は大きくなるが長さは試験機とそれほど変わらず30m程度。ちなみに
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