「思想犯」扱いされた私の友人、アゲロス
The Timesの今年9月21日付の記事の一つに、私のダラム大学時代の同期で友人の名前を見つけ衝撃を受けたのは、既に数週間前のことです。
アゲロス・ソフォクレウス氏(The Timesより:編集部)
彼の名はAngelos Sofocleous(現代ギリシャ語読みで「アゲロス・ソフォクレウス」)。キプロス島出身のギリシャ語話者で、卒業後ロンドンへ移った私とは異なり、現在もダラム大学(於:英国)に残って哲学科修士課程(MA in Philosophy)に在籍しています。
学部時代には「哲学と心理学」(Philosophy and Psychology)というダブルメジャーを専攻しながら、主に哲学関連の課外活動に積極的に参加していました。
他方、彼は性格的には非常に大人しく、どちらかというと柔和な印象を与える方で、基本的には私よりも遥かに温厚で物静かな人物です。そんな彼が、英語圏のtwitter上での所謂「alt-right」系あるいは「表現の自由擁護派」界隈を賑わせている事件の当事者になっていたことに私はまず知人として大変驚きました。
というのも彼は基本的には「リベラル」な立場で、普段から「リベラル派」を敵に回すようなことを平然と言ってのけるような人ではないからです。
その事件の内容というのは、最近の「新潮45」騒動に比べると比較にならないほ
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英国学生の間で厳格化する表現規制と『新潮45』の狭間
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