ニッキー・ヘイリー国連大使が年内で辞任することが公表された。半年前からの辞任の意向を受けてのことであり、トランプ政権の辞任劇としては他の閣僚の辞任と比べて淡々と処理されたかのように見える。
ヘイリー氏公式ツイッターより:編集部
しかし、実はヘイリー氏の辞任は他の閣僚辞任よりもトランプ政権に与える潜在的なリスクは大きいものと推量される。それは何故であろうか。
トランプ大統領は閣僚の中で軽々しく批判を口にしないメンバーがいる。ペンス副大統領やマティス国防長官などがそれにあたる。実はヘイリー氏もそのうちの一人であり、辞任を公表する段階になってもトランプの対応は極めて紳士的なものだった。
このメンバーの共通点は2020年の大統領選挙で共和党内からトランプに対して反旗を翻す可能性がある潜在的な競合相手であることだ。ペンス副大統領は常にトランプ大統領から一定の距離を置いており、トランプ政権の不測の事態に備えた準備をしているように見える。
また、マティス国防長官は2016年共和党予備選挙でトランプが共和党指名を確実にした際に、共和党内の反トランプ派の人々が共和・民主以外の第三の大統領候補者として担ごうとした経緯がある。結局、マティス氏は出馬を断ったものの、彼の国防長官人事は能力面も然ることながら、その論功行賞と閣内封じ込めの意図もあったことは疑い得ない。
ヘイリー氏は日本ではあまり知られていない
スポンサーリンク
ヘイリー国連大使辞任がトランプ政権に与えるリスク(特別寄稿)
最近の投稿
- 電通グループが当事者と共に手がける、障害者インクルージョンと事業成長の両立
- 職場にいる「嫌われた上司」がたどる末路 よくあるダメな嫌われ方・良い嫌われ方の違いとは
- 2025年の投資先どうするか – WSJ PickUp
- 北九州「水素・アンモニア拠点」でみた期待と不安 「3兆円補助金」で浮かび上がる燃料活用の現実と課題 | 卸売・物流・商社 | 東洋経済オンライン
- 新車販売が物語る米自動車市場の現状 – WSJ PickUp
- Nuclear startup Deep Fission plans to bury micro-reactors to power data centers
- 中国の「見えない壁」、人口減少に追い打ち – WSJ PickUp
- 買収禁止命令に激怒、日本製鉄が米大統領を提訴 理不尽な米国政府にも引かない強気の勝算は | 素材・機械・重電 | 東洋経済オンライン
- 調剤薬局の運営および医薬品の販売を行うクオールホールディングス株式会社の財務諸表(第33期半期)を見てみる
- 時価総額上位500社のトップ出身大学ランキング 全上場会社では上位だった私大は順位を落とす | 就職・転職 | 東洋経済オンライン
コメント