サイエンスとクリエーティブの交差点には何があるのか?
「へぼ」って食べもの、ご存知ですか? 長野や岐阜の山間部などでは「蜂の子」をこう呼んで、冬の貴重なタンパク源としてきた伝統があります。
お土産物屋さんなどで売っている甘辛く濃い味に炊いたものは食べたことがあったのですが、とある居酒屋さんで出会った「へぼの釜飯」は薄口で上品。それまで密かに感じていたゲテモノ的印象は一気に覆り、白子のようなトロッとした風味とクセのない香ばしさが絶妙でした。
まさにオドロキと美味しさの見事な接点。繁殖期を終えるこれからが旬だそうで、今年もどこかで食べたいなぁ。
思い返すと、いまから四半世紀前、広告会社の門をくぐったばかりのぼくは、バリバリの「広告をもっと科学的に」信者でした。例えばコピーライターは正体不明のポエムを書く人、アートディレクターは浮世離れしたビジネスから遠い人だなんて思ってたりして。
もっと論理的に、もっと正しく、もっと明確な目的を、もっと効率よく、もっと「戦略」的に解決すべきだ、そしてそれは可能なことだと信じていました。
その背景には、大学時代、「経営を科学する」という旗印で華々しく活躍していた戦略コンサルタントについて学んだ影響もあったでしょう。経験と勘頼りの経営者が駆逐される(…と当時のぼくは考えていたのでしょう)ように、ブラックボックスのように見える「クリエーティブ・ジャンプ
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