ひと月程前、私はWIRED.jpさんのツイート『「退屈な時間」は脳にとってある種のピットストップとなり、この時、脳は自らの創造性のガソリンを補充しているという研究結果が発表された』をリツイートしておきました。
中国古典流に言うと、之は正に「寧静致遠(ねいせいちえん)」ということです。此の句は、『三国志』の英雄・諸葛孔明が五丈原で陣没する時、息子の瞻(せん)に宛てた遺言書の中に認(したた)めたものであります。
「心安らかに落ち着いてゆったりした静かな気持ちでいなければ、遠大な境地に到達できない」といった意味ですが、事程左様に「静」ということは非常に大事です。心の平静や安寧を保つとは、ある意味上記した「創造性のガソリンを補充している」という言い方になるのかもしれません。
明治の知の巨人・安岡正篤先生も座右の銘にされていた「六中観(りくちゅうかん):忙中閑有り。苦中楽有り。死中活有り。壺中天有り。意中人有り。腹中書有り」の一つに、「忙中閑有り」とあります。
どれほど忙しくとも、静寂に心休め瞑想に耽るような「閑」を自分で見出すことが重要です。多忙な中に閑がなければ、様々事が起こった時に対応し得る胆力を養って行くことも出来ません。ふっと落ち着いた時を得て心を癒せたら、色々なアイデアが湧いてき易くもなるでしょう。
此の「閑」という字は門構に「木」と書かれていますが、何ゆえ門構かと申しますと、そ
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閑というもの
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