ブロックチェーンでチケット転売防止、京大発スタートアップLCNEMの「Ticket Peer to Peer」
京都のスタートアップ企業であるLCNEMは、パブリックブロックチェーンを応用した転売防止機能を備えるチケット発行管理のサービス「Ticket Peer to Peer」を公開した(発表資料)。パブリックブロックチェーンの機能を、送金やゲームなどではなく、チケットの管理に使う。その仕組みはシンプルだが賢く、新しい。
最大の特徴である転売防止の仕組みについは後述することにして、概要を先に説明しておく。「Ticket Peer to Peer」はイベントのチケットの発行が行えるサービスで、仮想通貨NEMのパブリックブロックチェーンをバックエンドとするSaaS型クラウドサービスとして作られている。イベント会場などでQRコード読み取りによりチケットを検札する仕組みも備えている。
収益モデルは利用料モデルだ。発行するチケット1枚あたり50円をサービス側に支払う。支払い方法はPayPalだ。動作するブラウザはChrome、Edge、Operaとのこと。
チケットを発行するには、申し込み手続きなどは特に必要なく、Webサイト上の最小限の操作だけで完結する。サービスへのサインインにはGoogleアカウントを使うため、Googleアカウントの所有者であれば(つまり、多くのインターネットユーザーは)最小限のクリック数で使い始めることができる。イベント主催者のWebサイトにコードを埋め込む形で利用する。
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