小川氏は何が言いたかったのか
『新潮45』10月号に掲載された小川榮太郎氏の寄稿文が騒動を巻き起こしているようです。特に問題視されているのは、『痴漢が女性を「触る権利」を社会は保証すべきではないか』という文章がそこに含まれていたことです。私も流石にそんな暴論が雑誌に堂々と出てくるとは思わなかったので、真相を確かめる為に『新潮45』10月号の当該箇所を確認しました。
結論から述べるならば、小川氏の議論は「触る権利」を保証しろという提言を主眼としたものではありませんでした。むしろ、本来小川氏が意図していたことは、敢えて私の解釈を通した上で整理するならば:
1. もし「LGBTの権利を認めろ」という主張を支える論理(=そう生まれついてしまったのだから、どうしようもないような性的嗜好は尊重されねばならない)を認めるなら、その同じ論理から「痴漢の触る権利を認めろ」という主張を導くことができる(for reductio)
2. だが、「痴漢の触る権利を認めろ」という主張は認められない。(何故なら、痴漢の「触る権利」は女性の「触られない権利」に抵触するからである。)
3. 故に、「LGBTの権利を認めろ」という主張も、ただ単にそれが生まれつきの性的嗜好であるからというだけで必ず認めなければならないものではない。すなわち、「LGBTの権利」は、それがあくまで他の人の権利を侵害しない限りでのみ認め
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『新潮45』小川榮太郎氏「触る権利」論騒動の本質
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