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「宗教」はいつから始まったか

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「宗教」といえば、日本ではいいイメージをもつ人は余り多くいない。「どうして宗教が必要か」、「神が存在してもしなくても関係がない」、「宗教は人を惑わすだけだ」、といった声を聞く。いずれもそれなりの理由はある。
多くの「宗教」が存在し、それぞれが自分の「宗教」の教えこそ正しいと主張する。同時に、「宗教」の名で多くの犯罪が行われ、紛争と戦争、テロ事件が繰り返されている。「宗教」は現代人にとって最も必要性のない、魅力のない世界になってしまった感じさえする。
▲オーストリアのローマ・カトリック教会の精神的支柱シュテファン大聖堂(ウィーン市観光局のHPから)
当方は「宗教は将来、なくなるだろう」と考えている。「宗教」が必要でない日を迎えたいと真剣に願っている。なぜならば、「宗教」が必要であるということは、とりもなおさず人間が幸せでないからだ。ただし、その日を迎えるまで、「宗教」はやはり人間に深く関わってくるだろう。
それでは「宗教」はいつ始まったのか、誰がその創始者だったかを考えてみた。旧約聖書の「失楽園の話」はご存じだろう。神の戒めを破ったアダムとエバは「エデンの園」から追放される。アダムとエバの間にカイン(長男)とアベル(次男)の2人の息子が生まれたが、兄は弟を殺害した。人類の始祖アダムの家庭で姦淫と殺人が起きた。
神はアダムとエバの間に第3の息子を与える。その名をセツと呼ぶ。そしてセツに

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