SDGsイベントで掲げられた「One plus One.」。2本の糸に詰まった制作者のこだわり
2030年に向けて、国連の下で世界が一体となり目指すSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)。この取り組みでは、各国の進捗報告が定期的に行われます。日本政府も2017年に発表しましたが、実はその際に作られたイメージポスターが高い評価を受けています。
「One plus One.」と名付けられたポスターシリーズは、赤と青の線が重なり合うシンプルなデザイン。日本ではSDGsのテーマに「官民連携」を掲げており、2本の線は「異なる糸」を表現したものです。それが合わさることで強度が増し、布となってすべての人を受け止めることを表現しています。糸の重なり合う部分はインクが厚盛りされ、立体感が出ているのが特徴です。
このポスターは、カンヌライオンズ2018 デザイン部門のシルバーや、The One Show デザイン部門ゴールドといった広告賞を受賞。世界の心をつかんだ作品は、どのように生まれたのでしょうか。制作した小柳祐介氏(電通第4CRプランニング局)と木下舞耶氏(電通PRプランニング局)に話を聞くと、そこにはクリエーターとしてのこだわりが反映されていました。
左:小柳さん、右:木下さん
ブレストから生まれた、「手を取り合う」の表現方法
ー2本の糸が中心のデ
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