前編では足立氏のキャリアや、その経験から生まれた考え方をベースに、日本マクドナルドV字回復のポイント①についてお話頂きました。後編では、ポイント②と③だけでなく、今後の足立氏の去就についてもお話頂きます。
ーーV字回復のポイントの2つ目と3つ目はどのようなものなのでしょうか。
2つ目は”伝え方の手段を変えたこと”です。これまでのマクドナルドのマーケティング・コミュニケーションは、マス広告がメインでした。しかし近年、マス広告の効果は、リーチという意味でも信頼度という意味でも、どんどん下がってきています。さらに、当時マクドナルドは食品安全問題に関するニュースも報道されていたので、会社としてのメッセージに対する信頼度が低い状況でした。そこで自社からメッセージを発信する広告だけではなく、PRやソーシャルメディアを最大に活用して、第三者の方々から情報を発信・拡散して頂くように工夫しました。
当たり前かもしれませんが、マクドナルドで食べなくても死なないんですよ。無くても生きていけるものなんです。なので、わざわざマクドナルドに”行く理由”、マクドナルドの商品を”買う理由”が必要なんです。なので、例えば新製品が出たタイミングで、メディアの記事や、自分の友人のSNSで、美味しそう、美味しかったと言うような記事や口コミを見たら、ちょっと食べてみたいなという買う理由ができるんですよね。「新しいロコモ
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