日本を知らす機会を逃すな
北海道の大地震、全道停電のニュースを見て、米国での勤務が長かった知人がコメントを寄せてきました。「全く略奪が起こっていない。略奪どころか店員が一人一人にペットボトルの水を手渡している。これこそ日本が世界に誇る姿なのだ。思わず涙ぐみました」。
災害時でも秩序を大きくは壊さず、海外から注目される日本人(写真AC:編集部)
知人は続けます。「日本の民意の高さ、秩序維持の良識の表れだ。この姿を世界に発信し、世界平和の推進に貢献すべきではないでしょうか」。6日の地震発生後、テレビや新聞は被災地の惨状、被害者の救出、自衛隊の出動、全道停電の様子などはくまなく報道してはいました。何かが足りない。
自民党総裁選を直前にして、安倍首相が北海道に向かい、操業が止まっている苫東厚真火力発電所の前などで状況を聞き、何やら指示を出している様子が放映されました。私は知人がいう「略奪が起きない日本の姿を世界に発信せよ」まで、官邸や側近も頭が回らなかったのでしょうか。
国内向けの思考に終始
官邸もテレビも新聞も、国内向けの頭での行動、報道に終始しているのです。「惨事は惨事でも、惨事の裏側に日本の別の姿が浮かび上がっている。それを世界に知らせよう」と、考える政府関係者、メディア関係者がいなかったのですかね。
居合わせた外国人は「こんな時に略奪が起きないのは、日本くらいではないか」と、思った
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