書評「45歳の教科書」
45歳の教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ [単行本(ソフトカバー)]
藤原 和博
PHP研究所
2018-04-12
人生100年時代にキャリアと人生をより豊かにするためには何をするべきか。著者の豊富な人生経験をベースに万人向けにわかりやすく解説したのが本書だ。
およそ1万時間で、人は一つの仕事に習熟するという。人にもよるがだいたい5年前後。そうして著者はまず20代のうちにキャリアの最初の軸足を固め、一歩目の足場を作れと説く。
そして30代でもう一つのキャリアの足場を固めれば、両足で安定的にライフラインを確保できるようになる。そのうえで40代以降に思い切って3歩目を踏み出し「キャリアの大三角形」を形作るというのが本書の基本戦略だ。
その大三角形がしっかり構築できれば、後半生は美学や志といった独自の物差しにそってキャリアを高めていけるようにもなるとする。
ちなみに著者自身の職歴でいうと以下のようになる。
私の場合、リクルート時代の最初の5年で営業とプレゼンの技術を磨いて「1歩目」の足場を確保した後、その後の10年でリクルート流のマネジメントをマスターし「2歩目」を固めました。この2つの掛け算で、1万人に1人の希少性は確保したことになります。この後私は会社を辞めて、自営業者としてリクルートとプロ契約を結びました。
ですがこのままでは、後から排出される若手たちによって、私の
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