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書評『県立!再チャレンジ高校』

経済ニュース
黒川祥子さんの『県立!再チャレンジ高校』は、「底辺高」「課題集中高」「教育困難高」などと形容される高校で、教職員たちが文字どおり全力で、身体を張って、生徒たちを懸命に支え続けてきた闘いの記録。
県立! 再チャレンジ高校 生徒が人生をやり直せる学校 (講談社現代新書) [新書]
黒川 祥子
講談社
2018-04-19
「困った子」「できない子」と切り捨てる前に、ぜひ多くの人が手を取ってほしいです。
親の自殺、薬物やパチンコ依存、親からのネグレクト・・・
「困った」生徒は、本当は「困っている」生徒だった。
「たぶん、子どもの時から親に話しかけてもらっていないんだろう。だから表現する力がない。抱きしめられていない、親の笑顔を見て育っていない。おまけに小学校から中学校まで、学校でもかまってもらったことがない。
だから自尊感情がとてつもなく低い。この低さを、どう底上げしていくか。ここがオレたち教師に、もっとも問われている。「おまえが大事なんだよ。」というメッセージを3年間発し続けるしかない。」(P199)
という先生の言葉がとても印象に残ります。
◇◇◇
卒業生の3割近くが進路未定。
「卒業で終わりにしない、支援の仕組みを作らないといけない。」
「税金と年金を払える層を増やしていく。困難を抱えた子の自立を支援していくか」
という問題意識を共有し、学校が責任をもって、高校生や卒業生の受け入

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