画像は筆者撮影による
厚労省(自殺対策白書)によれば、15~39歳の死因第1位「自殺」である。先進国では日本のみで見られる現象であることから対策が急がれる。さらに、1年を通じてもっとも自殺者が多いのは、夏休みが終わる9月1日前後とされている。つまり、週明けのタイミングが危ない時期であるともいえる。
今回は、『“自分責め”をやめたいあなたへ傷ついているあなたへ贈る50のメッセージ』(みらいパブリッシング)を紹介したい。著者は、古谷ちずさん。17歳のときに摂食障害となり紆余曲折を経ながらも乗り越えていく。この本は、「自分責め」を“悪”として否定せず、肯定的に共生するためのメッセージ本である。
ダイエットがきっかけで摂食障害に
「あなたは自分のために、涙を流したことがありますか。人生でどのくらいありますか。あなたがあなたのために流した涙、それは愛のいちばん美しく純粋なかたちだと知っていましたか。その熱い抱擁を受け取り、抱きとめたことがありますか。わたしはあります。」本書は、古谷さんのこのようなメッセージから展開されていく。
「わたしは17歳の時、思春期に飛び立ちそこねて『摂食障害』になったのですが、その時のことは本当によく覚えています。きっかけはダイエット。かなり痩せたのですが、反動の過食とともにやって来たのはひどい抑うつでした。なんにも頑張れず、なんにもやる気にならない。身
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